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01 不動産・土地 · 比較型・類型比較
借地権の種類と存続期間|旧法・普通・定期借地権の比較と選択のポイント
借地権とは、建物を所有するために他人の土地を借りる権利です。借地権には大きく「旧法借地権(旧借地法による)」「普通借地権(借地借家法による)」「定期借地権(借地借家法による)」の 3 類型があり、それぞれ適用法・存続期間・更新の有無・用途制限が異なります。平成4年(1992年)8月1日の借地借家法施行以前に設定された旧法借地権は、借地借家法附則第6条等の経過措置により現在も適用されており、実務上は
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02 不動産・土地 · 制度型・ルール整理型・制度機能型
マンション管理組合の法的根拠|区分所有法による強制団体としての機能と限界
マンションの管理組合とは、分譲マンションの区分所有者全員で構成される団体です。区分所有法(建物の区分所有等に関する法律)により、区分所有者は管理組合の構成員となることが法律上当然に定められており、加入・脱退の自由はありません。管理組合は共用部分の管理・規約の設定・管理費徴収等の機能を持つ一方、特別多数決議要件・法人格の不在等の制度的限界もあります。この記事では、管理組合の機能と限界を区分所有法の条
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03 不動産・土地 · 制度型・ルール整理型・制度機能型
区分所有法の基礎|マンションの三層構造(専有・共用・敷地)と分離処分禁止の機能と限界
区分所有法(建物の区分所有等に関する法律)は、マンション等の一棟の建物を複数人が独立して所有する場合のルールを定める法律です。区分所有建物では「専有部分(各住戸)」「共用部分(廊下・エレベーター等)」「敷地利用権」の3種類の権利関係が複雑に絡み合います。区分所有法は、これらを独立した所有・共有関係として制度化する一方、分離処分禁止という根本的な制約を設けて権利関係の安定を図っています。この記事では
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04 不動産・土地 · 比較型・類型比較
抵当権と根抵当権の違い|担保の仕組み・付従性・元本確定の比較
抵当権とは、債務者が弁済できない場合に、担保として提供した不動産を競売等により換価して優先弁済を受ける権利です(民法第369条)。根抵当権は、一定の範囲に属する不特定の債権を極度額の範囲内で担保する継続的取引向けの担保権です(民法第398条の2)。抵当権は「特定の債権」を担保し、根抵当権は「一定範囲の不特定の債権」を担保する点で根本的に異なり、付従性・随伴性・実行手続に大きな差があります。この記事
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05 不動産・土地 · 制度型・ルール整理型・制度構造+根本制約型
登記の種類と効力|不動産登記の対抗要件機能と公信力なしの根本制約
不動産登記とは、不動産(土地・建物)の権利関係を公示するための制度です。売買・相続・抵当権設定等により不動産の権利が変動した場合、その変動を第三者に対抗(主張)するには原則として登記が必要です(民法第177条)。ただし、日本の不動産登記には 「公信力」がなく、登記を信頼して取引しても保護されない場合があります。この記事では、不動産登記の制度構造(種類・対抗要件機能)と公信力なしの根本制約を、条文と
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06 不動産・土地 · 比較型・類型比較
地上権と賃借権の違い|物権・債権の法的性質比較と実務上の選択
地上権と賃借権はどちらも「他人の土地を使用できる権利」ですが、法的性質(物権/債権)・第三者対抗の方法・譲渡の自由度・地代要件が大きく異なります。地上権は物権(直接的・排他的に土地を支配する権利:民法第265条)であり、賃借権は債権(地主に対する契約上の権利:民法第601条)です。この性質の違いが実務上の利便性・取引のしやすさに大きく影響しますが、賃借権も借地借家法により実務上は強い保護を受けます
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07 不動産・土地 · 制度型・要件判定型・成立要件型
土地収用の4要件と補償|公共事業による強制取得が適法となる成立要件
土地収用とは、道路・鉄道・河川整備等の公共事業のために、国や地方公共団体等が土地を強制的に取得する制度です。土地収用法は、公共の利益と私有財産権の保護を両立させるため、収用できる事業の範囲・手続き・補償の基準を定めています。日本国憲法第29条第3項は「私有財産は、正当な補償の下に、これを公共のために用ひることができる」と定め、収用には正当な補償を憲法上の要件としています。この記事では、土地収用が適